高校3年生になる頃、どのような方向に進学するか決めなくてはいけなかった時、英語は全然ダメだったけれども、現代国語や漢文が好きだった私は短大の国文科辺り頭をかすめたのだが、次の瞬間、いやいや私は色を扱うことが好きなんだから、色の事を学びに進学しようと決めた。
3年生の春休みから、国立にあったアトリエフランという美術の予備校に通った。そこで一週間に一度、グラフィックデザイナーをされていた市川先生のクラスの平面構成の授業で、色のイロハを教わった。
その授業は木曜日で、一週間少しづつやればいいのに毎週徹夜だった。南こうせつの木曜日のパックインミュージックを聴きながら、デザインを絞り出し、配色を考え、ポスターカラーで色塗り。そのうち1部の南こうせつは終わり、2部の馬場こずえとなる。それも終わり夜が白々と明けて行く。
そんなふうに1年間、毎週毎週、ポスターカラーで平面構成をしていた。
さてこの文章に添える絵は、その高校3年生が47年近く経って、近頃透明水彩で描いた絵。
47年経ったら自分がどうなっているかなんて、ちっとも考えていなかった。
